今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために
血液疾患の診断へのアプローチ
白血球増多の鑑別診断
皆川 健太郎
1
,
定 明子
1
,
松井 利充
1
1神戸大学医学部附属病院血液内科
pp.1722-1725
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105406
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ポイント
★白血球増多の症例では,まず白血球分画をチェックする.
★多くの場合は,感染症に伴う好中球の増加で左方移動を伴う.
★好酸球増多症候群(HES)の診断にはアレルギーなど,多くの疾患の除外を要する.
★好酸球増多症候群/慢性好酸球性白血病(HES/CEL)で最も知られた遺伝子異常はFIP1L1-PDGFRA融合遺伝子でイマチニブが著効する.
★Leukostasisや出血性DICを伴っている場合は,直ちに専門医にコンサルトを行う.
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