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編集室より
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pp.2248
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104959
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小学生の頃,読み聞かせの時間が大好きでした.じゅうたんが敷かれた部屋で,司書のY先生が大きなろうそくに火をともし,お話が始まります.ろうそくの明かりの下,Y先生のやさしい語りを聞きながら,話の世界へみるみる引き込まれていきました.●Y先生の「おはなしのじかん」が楽しかったこと,また本を作る仕事に携わっていることから,息子の小学校で読み聞かせボランティアを始めました.月1回,朝の20分間,教室で子どもたちに本を読みます.本を見る表情や笑い声などに私自身も刺激を受けています.わずかな機会ですが,紹介した本が同じ作者の本や同じテーマの本へ興味を抱くきっかけとなり,子どもたちの世界が広がっていけば,と思っています.●今月の主題は造血器腫瘍.論文や先生とのお電話を通して,血液を専門としない先生に「これだけはしっかり知ってほしい」,「ここまではぜひ診てほしい」という思いが強く伝わってきました.また,先生のお人柄があふれる文章に多く接しました.その背景には,血液疾患が苦手な医師が多く,また血液専門医のいない病院が多いことがあるのだと思います.各先生のメッセージが読者のみなさまに届き,造血器腫瘍を知り,診療へとつながっていくことを願います.●本年もご愛読ありがとうございました.日常診療に役立つ最新情報の提供はもちろん,専門外の領域を知る・苦手な領域を診る足がかりとしての役割も担いたいと思っています.新連載も始まります.どうぞご期待ください.
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