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編集室より
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pp.1126
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104511
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●3年前の夏,膝前十字靭帯の再建術を受けました.高校時代,知識なく部活動をがむしゃらにやった結果痛めて以来,かばいながら使ってきた膝でした.術後のリハビリを経て,日常生活上支障がないほどに回復しましたが,担当の理学療法士(PT)に「日常生活で膝への負担を減らすために,またスポーツを存分に楽しむためにも,体幹の筋肉を鍛えることが必要」といわれ,現在も腹・背・殿部・股関節周りの筋トレ(通称「コアトレ」)を続けています.●当初は,どこを意識して動かすのか正直わかりませんでした.しかし,PT・トレーナーのイメージしやすい指示のもと,本なども見ながら体の深部の筋肉を少しずつ意識できるようになりました.体の軸がしっかりすることで,体のバランスが整い安定感が得られることから,コアトレは生活に欠かせません.●今月のテーマは「酸塩基・電解質」.体内の恒常性を司る大切な仕組みです.論文を拝読しながら,酸塩基・電解質を理解することは,診療科を問わず内科医にとっての幹(コア)なのではないかと考えました.●本号は,酸塩基・電解質の生理および病態生理を学び,診断・治療の基本をおさえたうえで,各診療科で遭遇する異常や処方による異常を学ぶことができるよう構成されています.理解が難しい分野ですが,酸塩基・電解質を常に意識して診療すること,つまり日々のコアトレが臨床の基礎を固め,さらには専門分野をレベルアップさせることでしょう.弊誌がその一助となれば幸いです.
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