特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
血液生化学検査
蛋白
補体
笠間 毅
1
,
佐藤 理仁
1
,
高橋 良
1
1昭和大学医学部リウマチ膠原病内科
pp.135-137
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104715
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
補体とは,主に肝臓で生成され正常血清に存在する蛋白であり,さまざまな免疫反応や感染防御などに関与している1).
補体は図1のようにC1から始まり,C4,C2,C3と順次反応が進む古典的経路(classical pathway)と途中のC3から反応が開始される副経路(alternative pathway)が存在している.古典的経路は主に免疫複合体などにより補体の活性化が始まるため,補体成分のC1,C2,C4が消費されて低下するのに対して,副経路は細菌菌体成分のエンドトキシンなどによりC3以降の補体が活性化され低下する.
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