特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
外来でできる迅速キット検査
溶連菌
設楽 政次
1
,
梅津 静子
1
,
板垣 智之
1
1佼成病院臨床検査科
pp.45-47
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104687
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
溶連菌とは,血液寒天培地でベータ(β)溶血を示すレンサ球菌の総称であり,Streptococcus pyogenes,S. agalactiae,S. dysgalactiae subsp. equisimilis,anginosus group(S. anginosus,S. constellatus,S. intermedius)などが含まれる.また,細胞壁に存在する多糖体の抗原性の違いにより群別されるが,必ずしも1つの群が分類上の1菌種であるとは限らない.
S. pyogenesはA群抗原,S. agalactiaeはB群抗原,S. dysgalactiae subsp. equisimilisは菌株によりC群,G群,A群抗原を,anginosus groupは菌株によりF群,A群,C群,G群抗原を有する1).
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