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編集室より
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pp.1518
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104595
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●8月1日は社団法人日本呼吸器学会が定めた「肺の日」であり,肺を守る啓発活動として禁煙が勧告されています.また,9学会による循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2003-2004年度合同研究班報告)「禁煙ガイドライン」では,喫煙者を依存症と喫煙関連疾患患者と捉え,個人の健康問題に対して指導できる医師という立場の可能性に言及しています.同ガイドラインでは,短い診療時間で効果的に禁煙指導する手法として,喫煙状況を尋ねる(Ask),すべての喫煙者に禁煙を促す(Advice),禁煙する意志を評価する(Assess),禁煙を支援する(Assist),フォローのための診療日を決める(Arrange)という「5Aアプローチ」を紹介.「禁煙」を「塩分制限」などに置き換えれば応用も利きそうです.とはいえ,患者の行動変容支援は一筋縄ではいきません.例えば,連載「外来診療に差をつけるコミュニケーションスキル」では,「がんばって」という言葉が,使い方を誤ると患者のやる気を削ぐという驚きの指摘が.効果的な励まし方とはどのようなものか,詳しくは本文をご覧ください.●幅広い領域の情報をupdateする一助としていただくために,「REVIEW & PREVIEW」欄では毎回1テーマを採り上げ,「最近の動向」 「何がわかっているか」 「今後の課題と展望」をおまとめいただきます.テーマなどのご要望は編集室(medicina@igaku-shoin.co.jp)までお寄せ願えれば幸いです.
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