今月の主題 ウイルス肝炎―日常診療のポイント
ウイルス肝炎の周辺知識
ウイルス肝炎の予防と汚染事故に対する対応
奥瀬 千晃
1
,
四柳 宏
2
1聖マリアンナ医科大学消化器肝臓内科
2東京大学医学部感染症内科
pp.467-471
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104367
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ポイント
★A型肝炎ウイルス(HAV),E型肝炎ウイルス(HEV)は経口感染をきたし,B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV),D型肝炎ウイルス(HDV)は血液感染をきたす.
★HAV,HEVの感染予防には手洗いの励行,生ものの飲食を避けることが重要である.
★HBVの母子感染防止には,児に対しB型肝炎(HB)ワクチンとHBs抗体含有ヒト免疫グロブリン(HBIG)を投与する.
★医療従事者のHBV感染予防には,HBワクチン接種を推奨する.
★HCVに対するワクチンは実用化されていないため,汚染血液の取り扱いに注意する.
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