REVIEW & PREVIEW
B型肝炎に対する抗ウイルス療法
池田 裕喜
1
,
奥瀬 千晃
1
,
四柳 宏
2
1聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科
2東京大学医学部感染症内科
pp.1777-1780
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107777
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B型肝炎の抗ウイルス療法は,核酸アナログ製剤とインターフェロン(interferon:IFN)製剤に大別される.2000年以降に3種類の核酸アナログ製剤が保険適用となり,肝炎鎮静化が容易となった.また,核酸アナログ製剤の長期内服は発癌を減少させることも明らかとなり,B型肝炎患者の予後は大きく向上している1).2011年には持続型のIFN製剤であるPeg-IFNが保険適用となり,従来型IFNより簡便で,治療期間も48週間まで許容された.これによって,HBs抗原の消失が得られる症例も存在するため,注目されている2).
2014年6月に日本肝臓学会より「B型肝炎治療ガイドライン(第2版)」が策定されており,ガイドラインを念頭に置いた治療を行うべきである3).
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