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編集室より
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pp.1728
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104114
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●本号編集中の7月,数年ぶりに39度台の熱が出ました.急な発熱だったため,念のためインフルエンザ迅速検査を受けましたが,幸い結果は陰性.自宅で毛布に包まりつつ,寄ってくる猫を追いやりながら「基礎疾患のある高齢者や妊婦と同居している人が新型インフルエンザに罹患した場合,どちらかを隔離するのだろうか」などとぼんやり考えていました.
●先日,厚労省から新型インフルエンザワクチンの優先摂取対象などを盛り込んだ「新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの接種について(素案)」が発表されました.それによると「インフルエンザ患者の診療に従事する医療従事者,妊婦及び基礎疾患を有する者(この中でも,1歳~就学前の小児の接種を優先),1歳~就学前の小児,1歳未満の小児の両親」の順に優先的に接種を行うこと,また,季節性インフルエンザにおいて重症化リスクが高い高齢者や,今回の主な発症者である小学生,中学生,高校生についても優先的に接種することが望ましいとされています.あわせて,高齢者に対しては季節性インフルエンザワクチンの接種も推奨されています.輸入ワクチンの問題等,議論の余地はまだ多そうですが,ハイリスク群へのワクチン接種が理想的な形で行われれば,最初に書いたような心配も減るかもしれません.
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