連載 手を見て気づく内科疾患・2
ミー線,重篤な病態からの経過日数
松村 正巳
1
1金沢大学附属病院 リウマチ・膠原病内科
pp.211
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103797
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患 者:28歳,女性
病 歴:22歳のときにネフローゼ症候群を発症し,プレドニゾロン40 mg/日の内服で寛解した.その後,2回ネフローゼ症候群の再発を認めている.今回もプレドニゾロンを7.5 mg/日に減量したところ,下肢浮腫が出現し,尿蛋白18 g/日,血清総蛋白4.4 g/dl,血清アルブミン2.3 g/dlであった.プレドニゾロン40 mg/日に増量し寛解した.
身体所見:約130日後の爪の所見を示す.両第1指の爪に半月と平行して走る1本の白色の線を認める.溝は触れない(図1).これはMee's lines(ミー線)という.
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