トピックス
IUDに起因する重篤な合併症
広井 正彦
1
1山形大学産婦人科
pp.116
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205364
- 有料閲覧
- 文献概要
人口増加の抑制に対する対策が世界的に行なわれてきており,とくに一時的な避妊法として経口避妊薬や子宮内避妊器具(IUD)などの改良が多くなされ,今日まで多くの婦人に利用されてきている。
わが国でもIUDが許可され多くの普及をみており,新らしい銅または黄体ホルモンの放出を利用したIUDも考案され,今後この利用頻度が著しく増加してくる可能性がある。とくにIUDについて常に問題にされるのがIUD装着のままの妊娠例や,脱出,出血などで,IUDに起因するその他の多くのトラブルやひいては死をも起こす可能性についての報告は少ない。しかし最近この点につき多くの報告をみるので注意を喚起したい。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.