今月の主題 循環器薬の使い方 2009
頻用される循環器薬の使い方
抗アルドステロン薬
名越 智古
1
,
吉村 道博
1
1東京慈恵会医科大学循環器内科
pp.39-41
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103731
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ポイント
●抗アルドステロン薬は,降圧・利尿作用を超える臓器保護作用を含めた多彩な薬効(pleiotropic effects)がある.
●アルドステロンブレークスルー現象を考慮すると,ACE阻害薬やARBとの併用は特に有用である.
●腎保護作用がある一方で,腎機能低下例では高K血症をきたしやすく,注意が必要である.
●エプレレノンは受容体選択性が高く,女性化乳房などの副作用が少ない.
●アルドステロンの作用は,食塩環境と密接に関連しており,塩分摂取制限が重要である.
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