Japanese
English
診療指針
抗アルドステロン
Anti-aldosterone
河野 剛
1
,
小林 有治
1
,
八幡 三喜男
1
,
井村 裕夫
1
,
吉見 輝也
1
,
守屋 薫
1
,
松田 孝之
1
,
遠藤 治郞
1
T. Kono
1
1京都大学医学部三宅内科
1Deut of Internal Medicine, Kyoto Univerity
pp.639-644
発行日 1961年9月15日
Published Date 1961/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201019
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Ⅰ.緒言
AldosteroneがSimpson, Tait等22)によつて発見されでから既に8年を経過し,この新しい電解質ホルモンに関する研究の進歩は年々めざましいものがある。近年に至り諸種の「抗アルドステロン物質」が作られ,Aldosteroneの作用機序の解明に資すると共に,Aldosteroneの分泌過剰に起因する諸疾患の治療に対して大いに期待がかけられる様になつた。「抗アルドステロン」とはAldosteroneの生体内合成又は分泌を直接阻害するか,又は腎尿細管においてこの部におけるAldo—steroneの作用を阻害することによりAldosterone効果に拮抗する事と考えてよい。現在迄に作られた抗アルドステロン物質の中SU−4885, SU−8874,Amphenone B,Heparin,Hiparinoid等は前者の作用を有し,SC−9420及びProgesteroneは後者の作用を持つものと考えられる。
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