特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅴ.表在
副甲状腺
稲澤 健志
1
,
貴田岡 正史
2
1柏市立柏病院内科
2公立昭和病院内分泌代謝科
pp.423-426
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103104
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解剖と検査方法
副甲状腺は,典型的には甲状腺両葉の背面に上下計4腺存在する.しかし,個人差が大きく,数は3~8腺に及び,位置も気管や食道の背面,上縦隔などに異所性に存在する場合がある.正常副甲状腺の大きさは2×4mm程度であり,CTやMRIでは描出困難である.表在臓器用の超音波断層装置では描出可能な大きさであるが,正常副甲状腺の音響レベルが甲状腺組織と同程度であるため,実際に同定することは困難である.
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