特集 処置や手術に必要なインフォームド・コンセント
【頭頸部の治療に対するインフォームド・コンセント】
甲状腺・副甲状腺の手術
能田 拓也
1
,
北村 守正
1
Takuya Noda
1
,
Morimasa Kitamura
1
1金沢医科大学頭頸部外科学
キーワード:
インフォームド・コンセント
,
甲状腺手術
,
副甲状腺手術
Keyword:
インフォームド・コンセント
,
甲状腺手術
,
副甲状腺手術
pp.569-571
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001592
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
甲状腺・副甲状腺手術は頭頸部外科領域の中では登竜門の手術として比較的若い医師が執刀することも少なくない。しかし,甲状腺・副甲状腺手術は反回神経麻痺や副甲状腺機能低下など頸部特有の合併症が生じると患者QOLの低下は著しい。さらに,術後出血や両側反回神経麻痺による気道閉塞を起こすと致命的になりえるため,術前に十分なインフォームド・コンセントを行うことは必須である。また,甲状腺・副甲状腺手術は良性腫瘍,悪性腫瘍,バセドウ病,原発性,および二次性副甲状腺機能亢進症と疾患は多岐にわたり,手術適応もそれぞれ異なるので,患者にはその手術の必要性について十分に説明する必要がある。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.