増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅴ.頭頸部
甲状腺・副甲状腺疾患
古川 まどか
1
1神奈川県立がんセンター頭頸部外科
pp.302-310
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102852
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画像診断の狙い
甲状腺疾患は,バセドウ病,橋本病(慢性甲状腺炎),破壊性甲状腺炎(亜急性甲状腺炎,無痛性甲状腺炎など)といったびまん性疾患と,良性結節(腺腫,腺腫様結節,囊胞など)および悪性結節(悪性腫瘍)などの結節性疾患に大きく分けられる。副甲状腺疾患は,機能亢進症(原発性あるいは2次性)としてみつかり,治療を要することが多い。甲状腺,副甲状腺ともに内分泌臓器であるため,病変の形態的な特徴に加え,機能的な側面も取り入れて診断を行うことが重要である。
まず,疾患の有無を確認すること,疾患がみつかった場合に良性疾患か悪性疾患か,さらには内科的治療を要するものか外科的に治療するものかを鑑別することが,甲状腺・副甲状腺における画像診断の大きな狙いである。
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