増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
その他の領域のエコー法
副甲状腺疾患
貴田岡 正史
1
1公立昭和病院・内分泌代謝科
pp.466-469
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901188
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●検査の手順
副甲状腺は甲状腺の後面に接するように,通常左右両側に上下の2腺計4腺が存在する.時に5腺,あるいは6腺存在することもある.したがって,副甲状腺の超音波断層検査を施行するためには,甲状腺の場合と同様に,仰臥位で頸部を十分伸展した体位で画像を得る必要がある.このためには,肩部に枕などを入れ頭部を後屈位としてから探触子を前頸部にあて超音波断層検査を実施するとよい.
副甲状腺の超音波断層法で十分な検査の精度を期待するには,7.5MHz以上の高周波の探触子を用いて実時間,もしくはそれに近いかたちで検査可能な超音波断層装置を使用する必要がある.これは,比較的浅在部に存在する小病変を,効率よく検索するために必須の条件と考えられる.
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