特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅴ.表在
乳腺
山本 弥生
1
,
五味 直哉
1
,
藤原 良将
1
,
河野 敦
1
,
山田 恵子
2
1癌研有明病院画像診断部
2癌研有明病院超音波検査部
pp.406-411
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103102
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日本では,乳癌罹患率が上昇し続け,現在20~30人に1人が罹患するともいわれている.本稿では,主として乳癌診断のための超音波検査法について概説する.
乳房の超音波検査は,乳癌診断に最も重要なツールとしてマンモグラフィとともに実施される.マンモグラフィは悪性所見の1つである微細な石灰化の描出に優れているが,若年者など萎縮の少ない乳腺では腫瘤像がとらえられない場合が多くみられる.一方,超音波検査はこのような場合や,大きな乳房,乳腺症を伴った乳房など,触診で腫瘤がわかりにくい場合も有用である.
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