症例検討会
乳腺原発の悪性リンパ腫
五味 直哉
1
,
伊藤 良則
2
,
笹野 公伸
3
,
小林 心
4
1がん研究会有明病院画像診断部
2がん研究会有明病院乳腺センター乳腺内科部長
3東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座病理診断学分野教授/東北大学附属病院病理部部長
4がん研究会有明病院乳腺センター・乳腺内科医長
pp.5-16
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.01.02_0005-0016
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「症例」60歳現病歴:2009年3月に右乳房腫瘤を自覚,かかりつけの整形外科で乳癌を疑われ,2009年4 月にがん研有明病院を紹介受診。家族歴:なし既往歴:なし来院時所見: 血液・生化学所見では異常所見を認めず。乳房超音波では,右の乳房B領域に,境界明瞭,内部エコーは不均一な大きさ48mm大の分葉状の低エコー腫瘤を認める。「1 初診時から鑑別診断まで 1.初診と画像診断」五味(司会):本日は,乳腺原発の悪性リンパ腫例について検討を行います。小林先生から症例をご提示いただきます。まず初診所見と画像上での鑑別診断について検討します。小林:症例は60歳の女性で,特別な既往歴はありません。2009年3月に右乳房腫瘤を自覚し,かかりつけの整形外科で乳癌を疑われて2009年4月に当院紹介受診となりました。来院時の血液・生化学所見では,特に異常所見は認めていません。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.