臨時増刊特集 エコー法の現況
Ⅱ 診断と治療への応用
C その他の領域のエコー法
66.副甲状腺疾患
山田 恵子
1
,
山田 隆之
1
,
原沢 有美
1
,
土谷 文子
1
,
河野 敦
1
1東京女子医科大学・放射線科
pp.2442-2446
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220102
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検査の手順とポイント
①装置電子リニア走査型リアルタイム装置,水浸法自動走査装置,メカニカルセクタ走査型リアルタイム装置などがある.現在わが国では,電子リニア走査型リアルタイム装置が広く普及しており,以後主にこの装置による検査について述べる.探触子は高周波数(5〜10MHz)で焦点距離の短いものを用いる.周波数が高いほど解像力は良くなるが,減衰は強くなり,深部の情報が得にくくなる.
②走査方法体位は頸部を過伸展した仰臥位とする.通常水浸法が用いられ,体温〜室温の脱気水を水袋に入れ,これを伝達物質(水溶性ゼリー,オリーブ油など)を塗った前頸部に乗せる.通常市販されているような水浸用の大きな水袋を用いる場合には,探触子を直接脱気水の中に浸して走査するが,脱気水を充填したゴム袋などを用いる場合には,さらに袋と探触子との間にも伝達物質を塗布する.いずれの場合にも,観察したい部位と探触子との距離を探触子の焦点距離にあわせ,良好な分解能が得られるようにする.吸引生検のガイドとして用いる場合などには,探触子を直接皮膚にあてることもある.
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