Japanese
English
特集 甲状腺外科—最新の臨床
甲状腺疾患の超音波検査
Ultrasonography of the thyroid gland
山田 恵子
1
,
五味 直哉
1
,
有賀 明子
1
,
沢野 誠志
1
,
河野 敦
1
,
小泉 満
1
,
山下 孝
1
Keiko YAMADA
1
1癌研究会附属病院放射線科
キーワード:
甲状腺
,
超音波検査
,
結節性甲状腺腫
,
びまん性甲状腺腫
Keyword:
甲状腺
,
超音波検査
,
結節性甲状腺腫
,
びまん性甲状腺腫
pp.1307-1312
発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905314
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超音波検査は甲状腺疾患の存在診断および質的診断に有用で,穿刺吸引細胞診のガイド,治療に際しての経過観察,手術後の再発の診断にも役立つ.結節性病変については悪性の場合は一般に形状が不整で内部のエコーレベルが低い.砂粒小体を反映した微細石灰化像は乳頭癌に特徴的である.良性結節では一般に形状は楕円体や卵形に近い.形状が整で内部エコーが周囲甲状腺より高く均一な結節はまず良性である.超音波所見は各病変の肉眼病理所見を反映している.びまん性病変については日常よく遭遇する橋本病,バセドウ病,亜急性甲状腺炎について,それぞれの超音波所見には他の疾患とのオーバーラップがあるものの,典型的な症例では診断が可能である.
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