特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅳ.腹部
特殊な腹部エコー
超音波内視鏡
坂本 洋城
1
,
北野 雅之
1
,
工藤 正俊
1
1近畿大学医学部消化器内科
pp.396-399
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103100
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超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography:EUS)は対象臓器の近くで走査や観察が可能であり,消化管壁や消化管近傍臓器の高分解能の超音波像が得ることができる.
EUSの機種
EUSの走査方法には,ラジアル式,リニア式,コンベックス式がある.ラジアル式は,スコープの長軸に直交する面で360度の断面が得られ,オリエンテーションが容易である.近年では,電子ラジアル式の出現により,ドプラ機能を有し,血流評価が可能である.リニア式,コンベックス式は,スコープの長軸を通る面の断層像が得られる.ドプラ機能や穿刺が可能であり,脈管を避けて目的臓器に穿刺することが可能である.近年では,この穿刺機能を用いた組織診断法〔超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS guided fine needle aspiration:EUS-FNA)〕やドレナージ術〔EUS下膵仮性囊胞ドレナージ(EUS guided psuedocyst drainage)〕などのinterventional EUSが臨床の場で普及している.
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