他科のトピックス
超音波内視鏡
福田 守道
1
Morimichi FUKUDA
1
1札幌医科大学・第4内科
pp.556-557
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217099
- 有料閲覧
- 文献概要
パルス波超音波反射法による軟部組織の映像化は超音波診断法(Bモード法)として広く普及をみつつある.腹部領域では主に肝胆膵の診断に利用され,胃,腸管のような管腔性臓器に関しては,進行癌を除き一般に適応とみなされていなかった.最近になり解像度の良好な電子スキャン装置が製作されるにおよび,胃壁などの構造を描出しうることが認められてきたが,依然として適応は限られたものであった.
これに対し内視鏡を利用して走査部を直接胃腔内に挿入し,胃壁病変あるいは胃に接して存在する臓器の病変を検出,診断に利用しようという試みがなされるようになった.すなわち胃内腔の光学的観察と周辺の超音波診断を同時に可能にしようというもので,超音波内視鏡(echoendoscope)がそれである.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.