増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
腹部エコー法
アプローチと読み方の基本
内視鏡超音波
山中 桓夫
1
1自治医科大学・大宮医療センター消化器内科
pp.280-284
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901156
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超音波診断の臨床的役割は,機器の進歩とその普及に相まってきわめて重要となった.その結果,通常の体表走査における超音波の宿命ともいうべき物理学的制約が一層強く認識されることになった.すなわち,従来より指摘されている肺,腸などの含気臓器による超音波侵入妨害,そして体壁構成層による音波の減衰である.これにかわる方法として,これらの音波伝播障害を回避し,目標とする対象を高い解像力で,より鮮明に描写する方法として開発されたのが経消化管的走査,すなわち内視鏡下超音波検査endoscopic ultrasono-graphy(EUS)である.
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