Japanese
English
特集 消化器内視鏡技術の進歩と展望
超音波内視鏡
-――診断・治療の最前線
The leading edge of endoscopic ultrasound for digestive disease
入澤 篤志
1
Atsushi IRISAWA
1
1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座
キーワード:
超音波内視鏡(EUS)
,
超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNA)
,
interventional EUS
Keyword:
超音波内視鏡(EUS)
,
超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNA)
,
interventional EUS
pp.1067-1070
発行日 2022年6月11日
Published Date 2022/6/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu281111067
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超音波内視鏡(EUS)は,内視鏡先端に高解像度の超音波振動子が装着された機器である.当初は観察のみの画像診断的役割が主であったが,現在では超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNA)による病理診断もEUSに求められる大きな役割である.近年では特殊な先端形状を持つ組織採取針が主に使用されており,診断能の向上,さらには組織検体を用いたゲノム解析などにも寄与している.一方,EUS-FNA手技を応用したさまざま治療も開発されており,急性膵炎後の被包化壊死,胆管・膵管などに対するドレナージ,膵腫瘍に対する穿刺注入・焼灼治療,胃静脈瘤治療などが施行されている.EUSは低侵襲的に的確な診断・治療が行えることが最大の利点であり,現在では消化器診療に欠かせない機器といえる.
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