消化器領域における診断内視鏡-モダリティの進歩とその活用法 内視鏡機器の進歩と活用法
超音波内視鏡
岩下 拓司
1
,
安田 一朗
,
土井 晋平
,
森脇 久隆
1岐阜大学医学部附属病院 第一内科
キーワード:
消化器疾患
,
鑑別診断
,
胆管疾患
,
超音波内視鏡検査
,
超音波プローブ
,
組織弾性イメージング
,
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
,
空間分解能
,
膵管鏡法
Keyword:
Bile Duct Diseases
,
Diagnosis, Differential
,
Digestive System Diseases
,
Endosonography
,
Elasticity Imaging Techniques
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
pp.491-494
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013167597
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超音波内視鏡(EUS)は,消化管の壁内あるいは周囲に存在する病変を消化管の内から観察する手技である.消化管から病変に近接し,かつ消化管内のガスに妨げられず,優れた空間分解能により詳細な観察を行えることから,とくに膵胆道病変や消化管粘膜下腫瘍の存在診断,鑑別診断,病期診断のために現在広く臨床の場で利用されている.コンベックス式EUSの登場によりEUSイメージガイド下での吸引針生検が可能となり,さらに近年においては,この手技を応用した注入療法・瘻孔形成術等,治療手技への広がりもみせている.診断においても通常観察のみでなく,エラストグラフィー,造影超音波,3D画像等,精度を向上させるための新たな技術が報告されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013