今月の主題 腹部エコー法の現況—癌診断を中心に
超音波の新しい応用
超音波内視鏡
福田 守道
1
,
中野 良昭
2
Morimichi FUKUDA
1
,
Yoshiaki NAKANO
2
1札幌医科大学・第4内科
2札幌逓信病院・内科
pp.1192-1194
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217251
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超音波診断法は,最近の装置の開発,すなわちレーダー工学やテレビ技術の導入による高性能のコンタクトコンパウンドスキャナ,電子スキャン装置の出現により,顕著な進歩を示し,ほとんどあらゆる臨床医学分野で診断適応の開発,普及が進行しつつある.
しかしながら装置面の開発が進むにつれ,体外からの走査法の弱点,すなわち皮膚および皮下組織,筋層による音波の著明な減衰,ビームプロファイルの劣化,肺,腸管など含気性臓器による音波侵入の妨害などの存在が認識され,それらの解決策が真剣に検討されつつある.
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