今月の主題 水・電解質と輸液
疾患・病態での治療法
尿細管性アシドーシスの発見と治療
井上 武明
1
,
冨田 公夫
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部腎臓内科学
pp.1867-1871
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102273
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ポイント
・腎尿細管性アシドーシスは,糸球体濾過値が正常もしくは軽度の低下にもかかわらずアシドーシスを呈し,その原因が尿細管での酸排泄能低下によるものをいい,高クロール血症,anion gap正常を特徴とする.
・障害部位により近位型RTA(2型RTA),遠位型RTA(1型RTA),4型遠位RTAに分類される.
・診断・分類には尿pHが重要である.
・治療の基本はHCO3-投与である.
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