特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
細菌検査
検体別同定検査各論
便細菌検査
相楽 裕子
1
,
宮井 美津男
2
1横浜市立市民病院感染症部
2横浜市立市民病院検査部
pp.555-557
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101899
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異常値の出るメカニズム
便細菌検査で重要なことは,検体採取のタイミングと保存である.タイミングとしては抗菌薬開始前に採取することが重要である.急性期には大量の細菌が糞便中に排出されるが,耐性菌でない限り抗菌薬が投与されると検出率は著しく低下する.ただし,抗菌薬が使用されているからといって細菌検査を断念すべきではない.
通常,便培養検体として滅菌綿棒で直腸スワブを採取し,キャリー・ブレア培地に刺入したものを用いる.直ちに検査ができる場合の保存は室温でよいが,夜間や時間外など分離培養までに時間がかかる場合は冷蔵保存する.
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