検査データを考える
便潜血反応と便ヘモグロビン検査
伊豆蔵 正明
1
,
丹治 芳郎
1
1大阪大学医学部腫瘍外科
pp.1069-1073
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903279
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便潜血反応とは何か
便潜血反応とは,大便中に含まれる血液を証明する検査のことであるが,実際は赤血球中のヘモグロビン(Hb)による反応を利用するため,便ヘモグロビン反応ともいう.
便潜血反応は消化管内の出血の有無を検索するために行う.したがって,消化管出血が疑われる患者のみならず,無症状者に対するスクリーニング検査として有用であり,後述するごとく大腸癌検診に広く用いられている.
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