特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
細菌検査
検体別同定検査各論
血液培養検査
八田 益充
1
,
賀来 満夫
1
1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染制御・検査診断学分野
pp.558-560
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101900
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近年の医療の高度化に伴って,免疫不全患者やmedical device使用患者(留置カテーテル,人工弁・血管,人工関節など)が増加し,真菌や弱毒菌による血流感染症例も多く見受けられるようになっている1).診断技術として,非特異的検査(1,3-β-Dグルカンやエンドトキシンなど)の検査の進歩も目覚ましいが,血流感染症の確定診断のゴールドスタンダードは血液培養検査であり,感染の重症度の把握や抗菌薬選択・投与量/期間の決定の判断材料となるなど,血液培養検査は極めて臨床的インパクトの強い検査である.
本稿では,血液培養の適応,採取の際の原則,結果の解釈などを中心に述べる.また,本稿においては,菌血症や感染性心内膜炎などを含めて 血液から菌が検出される疾患を血流感染症と総称することとする.
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