増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
微生物学的検査
細菌同定検査
便細菌検査
熊坂 一成
1
1上尾中央総合病院臨床検査科
pp.510-511
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223366
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検査の概要
外来診療で下痢患者は多く,抗菌薬を投与しなくても,あるいは原因菌の検索をせずに抗菌薬を投与しても数日で改善することが多い.冬季の下痢症の多くはウイルス性である.
便の細菌検査は,①血便,②発熱,③激しい下痢で全身状態が不良である場合,また細菌性食中毒が疑われる場合に便培養を行う.正確な同定結果が出るまで数日がかかるが,院内検査では原因菌として疑いのある細菌集落が発育した段階で中間報告ができる.
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