増刊号 一般検査ベーシックマスター
第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques
Situation 1—検体採取から検査まで
糞便検査
便を適切に採取する—便潜血検査
福田 嘉明
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部第1化学
pp.290-292
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206777
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Quality Controlのために
便潜血検査は,男女合計のがん死亡数予測1位の大腸がん1)を早期に発見できる重要なスクリーニング検査である.本法は,採便容器に設定されている既定量を採便し実施する.この採便操作は,被験者(患者や検診受診者)によって実施されていることが多い.したがって,被検者が正確に既定の採便量を採取できるかどうかが分析精度に大きく影響する.本稿では,便潜血検査において最も重要な採便操作について解説する.
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