特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
免疫学的検査
感染症関連検査
ウイルス関連検査
風疹ウイルス,麻疹ウイルス
和田 靖之
1
,
久保 政勝
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院小児科
pp.370-372
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101834
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風疹ウイルス
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
風疹抗体の一般的な測定法は,赤血球凝集抑制法(hemagglutination inhibition test:HI)である.罹患後早期より上昇し7~15日でピークとなり,その後発疹出現後5カ月頃まで持続し,以後下降する.酵素抗体法(enzymeimmunoassay:EIA)の風疹IgM抗体も汎用されており,不顕性感染でも,初感染であれば陽性を呈するため,臨床診断に応用されている.風疹IgG抗体はHI法とほぼ同様に推移し,抗体保有スクリーニングに使用されている.
臨床上の重要性と選択
風疹を診断することが臨床的に重要な場合を以下に挙げる.
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