特集 子どもの皮膚診療を極めるために
Ⅱ 皮膚症状が診断に重要な全身性疾患
麻疹・風疹
齋藤 昭彦
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学教室
pp.132-136
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000965
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診療のポイント
■麻疹・風疹は,発熱と発疹を伴う急性ウイルス感染症で,ワクチンで予防できる病気である.
■麻疹・風疹の診断には,既往歴,ワクチン接種歴,地域での流行状況などの病歴が重要である.
■麻疹の発疹の特徴は,発熱とカタル症状の2~4日後に頭部から全身に拡がる紅丘疹である.
■風疹の発疹の特徴は,頭部から全身に拡がる淡紅色の丘疹である.
■麻疹・風疹を診察する機会は減っているが,海外からの旅行者の増加により,その機会は増える可能性がある.
■麻疹・風疹と鑑別が必要な疾患は多く,それぞれの疾患の特徴的所見から鑑別を進める.
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