特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
精神疾患
統合失調症
春日 武彦
1
1都立墨東病院精神科
pp.569-571
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101607
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統合失調症は,幻覚・妄想・興奮といった「派手な」急性期症状と,ひきこもりやうつ病にも似た「はっきりしない」慢性期症状とで構成される.思春期を中心に発症のピークがあり,ほぼ生涯に及ぶ慢性疾患である.社会生活を送っている患者の多くは,むしろ「はっきりしない」症状や形骸化した妄想をもったままひっそりと暮らしており,診断は容易ではない.治療において,服薬の継続はほぼ必須である.
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