特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
腎・尿路疾患
急性糸球体腎炎
吉澤 信行
1
1広瀬病院内科
pp.472-474
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101580
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急性糸球体腎炎は,急性腎炎症候群の代表的な疾患で,過去に腎炎の既往のない患者に上気道感染,特に溶連菌性の扁桃腺炎に罹患後に血尿,蛋白尿,乏尿・浮腫,高血圧などの症状が突発的に発症してくる疾患である.本症は3~10歳の小児に多く,予後のよい疾患であるので,患者あるいはその両親には,まず初期の安静・食事療法が大事で,1~2カ月間,がまんしてしっかり治療すれば退院できることを説明する.そして退院後は,小児では5%,成人では20~30%の患者が慢性化する可能性があるので少なくとも数年間は通院する必要があることを納得させる.
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