患者を受け持たせる場合の指導
急性糸球体腎炎の看護
中川 静枝
1
1新潟大学医学部付属看護学校
pp.34-37
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905426
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まえがき
臨床実習教育において学生をいかに指導していくかという問題は,臨床指導者の問題とともに,当面する大きな課題として日々検討を重ねておりますが,遅々として進まない現状です。
学生に患者を受持たせるのは,単に疾病を持つ人間というだけでなく,入院という事態により惹起される種々の問題を抱えている人間,という広い視野から看護を学ばせてゆきたいと考えております。現在までのところ,これという明確な要項もなく,また専任の臨床指導者もいないまま,日常多忙の看護業務の中に多数の実習生を抱え,その指導にあたって幾多の困難を有しつつ,後輩の指導という目的の下に協力,援助を得て臨床実習は続けられておりますが,今回表題のテーマをいただき,まことに貧弱で未だ発表の段階に至らないながら,現段階において実施しつつあるものをそのままここに発表いたします。
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