疾患と検査値の推移
急性糸球体腎炎
小池 健太郎
1
,
川村 哲也
1
1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
pp.1176-1181
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206669
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Point
●急性糸球体腎炎は感染を契機に発症する.先行感染から1〜2週間(平均10日)程度経過したのちに,突然の血圧上昇,肉眼的血尿,浮腫などで発症する.小児に多い疾患である.
●急性糸球体腎炎の診断には蛋白尿,血尿といった尿異常に加え,補体(C3,CH50)の低下やASO,ASKの上昇が根拠になる.
●腎生検を施行した場合には,管内増殖性変化や免疫複合体の沈着(hump)が特徴的である.
●予後は比較的良好な疾患である.
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