特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
血液・造血器疾患
特発性血小板減少性紫斑病
中世古 知昭
1
1千葉大学医学部附属病院血液内科
pp.362-365
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101553
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特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は急性型と慢性型に分類されるが,慢性ITPで血小板数5万/μl以下の場合は治療適応となる.治療の選択肢としては,Helicobacter pylori除菌療法,副腎皮質ステロイド薬,脾臓摘出術などがあるが,血小板数,出血傾向,ライフスタイルや合併症などにより総合的に治療方針を決定する.治療の目的は出血症状の改善,重篤な出血の予防であり,治療による長期的な副作用まで注意することが必要である.
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