Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅵ.血液
特発性血小板減少性紫斑病
Idiopathic thrombocytopenic purpura
冨山 佳昭
1
Tomiyama Yoshiaki
1
1大阪大学医学部附属病院輸血部
キーワード:
抗GPⅡb-Ⅲa自己抗体
,
トロンボポエチン
,
網状血小板比率
,
成人ITP治療の参照ガイド
Keyword:
抗GPⅡb-Ⅲa自己抗体
,
トロンボポエチン
,
網状血小板比率
,
成人ITP治療の参照ガイド
pp.460-461
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201238
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特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の病態解析と治療はこの10年で大きく進歩した。ITPの病態として,その血小板自己抗原が同定され,血小板減少機序としては必須要件である血小板破壊亢進に加え,同時に血小板造血も障害されていることが示された。慢性ITPの治療目標は,重篤な出血を予防し得る血小板数(3万/μL)を維持することである。血小板数を正常化するための過剰な薬剤(特に副腎皮質ステロイド)の長期投与は,患者quality of lifeを低下させるため,避けるべきである。
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