一般内科外来でみる出血傾向 「ぶつけてないのにアザ!」にあわてない 血小板減少を生じる主な疾患の診断と治療
特発性血小板減少性紫斑病
宮川 義隆
1
1埼玉医科大学 総合診療内科
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
抗細菌剤
,
多剤併用療法
,
脾臓摘出術
,
副腎皮質ホルモン
,
紫斑病-特発性血小板減少性
,
診療ガイドライン
,
Rituximab
,
Eltrombopag
,
Romiplostim
,
除菌療法
Keyword:
Rituximab
,
Adrenal Cortex Hormones
,
Anti-Bacterial Agents
,
Drug Therapy, Combination
,
Splenectomy
,
Purpura, Thrombocytopenic, Idiopathic
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Practice Guidelines as Topic
,
Romiplostim
,
Eltrombopag
pp.209-213
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014279903
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「ぶつけていないのにアザ!」を外来でみかけた場合,血小板減少をまず疑う.血小板減少として,一般臨床でもっとも多く遭遇するのは,薬剤性血小板減少とウイルス感染症である.ほかには,がん,血液疾患,膠原病,凝固異常症などがある.特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の病態は,自己抗体による血小板破壊と巨核球の造血不全である.治療は巨核球造血因子トロンボポエチンの受容体を刺激する新しい薬剤の登場により,大きく進歩した.欧米で約10年前から広く使われている抗体薬rituximabの適応拡大に向けた国内開発が進められている.
©Nankodo Co., Ltd., 2014