今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー
〈胆囊・胆道系〉
胆囊結石
佐久間 亨
1
1東京慈恵会医科大学放射線医学
pp.231
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100941
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胆囊結石の診断に関しては,超音波検査は最も簡便でかつ最も診断能が高い検査法である.胆囊内に音響陰影を伴う高輝度病変を認め,体位変換により可動性が確認されれば確診を得られる.ただし,結石の種類により超音波像に違いがあり(図1,2),治療法は結石の大きさ,種類,数により変わってくるため,その点に注意する.胆囊壁の性状,胆囊の緊満状態,胆囊周囲の脂肪織の輝度変化などを観察し,急性胆囊炎,慢性胆囊炎,胆囊腺筋症,胆囊腫瘍などの合併がないかどうかを確認する.また同時に,肝内胆管,総胆管をできる限り描出し,肝内結石,総胆管結石の有無,胆道系の拡張の有無を確認する.
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