特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅳ.肝・胆・膵
胆囊結石症
吉岡 伊作
1
,
澤田 成朗
1
,
松井 恒志
1
,
渋谷 和人
1
,
橋本 伊佐也
1
,
奥村 知之
1
,
吉田 徹
1
,
長田 拓哉
1
,
塚田 一博
1
Isaku YOSHIOKA
1
1富山大学医学部消化器・腫瘍・総合外科
pp.165-168
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104802
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術前に必要な基本の画像
胆囊結石症は一般消化器外科領域において頻度の高い疾患であり,そのほとんどは腹腔鏡下胆囊摘出術として施行される.手術手技の向上とともに合併症発生率は低下したが,胆管損傷などの重篤な合併症はいまだ生じている1).胆道合併症は致死的となりうるために,胆囊炎の既往,重症度,上腹部手術の既往などの手術難易度の予測となりうる術前の詳細な病歴聴取に加え,術前画像診断も重要となる.各症例の胆道走行,周囲臓器の解剖を十分に把握して,胆囊摘出術は“胆道損傷と常に隣り合わせである”との認識をもって手術にあたるべきである.
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