今月の主題 日常診療で診るGERD(胃食道逆流症)
GERDの診断
GERD診療のための特殊検査
蘆田 潔
1
,
福知 工
1
,
山下 博司
1
1大阪府済生会中津病院消化器内科
pp.33-35
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100419
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ポイント
食道内pHモニタリングは,胃食道逆流を数量的に捉えるのに優れている.
GERDの重症度と酸逆流量とは相関性があり,逆流量が多いほど重症化する.
症候性胃食道逆流症は,逆流性食道炎よりも逆流量はやや少ないが,病態は近似している.しかし,逆流が正常範囲内の場合でも知覚過敏により発症する.
胃食道逆流の大半は一過性LES弛緩(TLESR)が関与している.
逆流時間の延長例では,食道体部の蠕動運動機能低下がみられる.
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