今月の主題 日常診療で診るGERD(胃食道逆流症)
GERDの診断
GERDの診断プロセス
島谷 智彦
1
,
田妻 進
1
,
井上 正規
2
1広島大学病院医系総合診療科
2広島大学大学院保健学研究科老年期健康学
pp.37-39
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100420
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ポイント
GERDには,下部食道に粘膜傷害(mucosal break)を伴うendoscopy positive GERDと,自覚症状はあるが粘膜傷害を伴わないendoscopy negative GERDの2つがある.
自覚症状の程度あるいは頻度と内視鏡所見は必ずしも一致しないことを念頭に置く必要がある.
endoscopy positive GERDは上部消化管内視鏡検査で診断可能である.
endoscopy negative GERDの診断は,詳細な問診とPPIテストないし24時間食道内pHモニタリングの組み合わせで行う.なお,心疾患や呼吸器疾患の鑑別も必要である.
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