報告
国民栄養調査成績に見られる食塩摂取量増加の地域的特徴
竹森 幸一
1
,
三上 聖治
1
1弘前大学医学部衛生学教室
pp.278-283
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901678
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国民栄養調査成績(以下,調査成績とする)によると,わが国の食塩摂取量は調査開始以来一貫して減少し,1987年には全国平均1人1日当たり11.7gとなったが,その後は増加に転じ,1993年には12.8gとなり1980年ころのレベルに戻った1).食塩摂取量が減少過程にあった1984年から1987年の調査成績2〜5)に世帯の食塩摂取量の度数分布表が公表されたので,さき6)にこれを用いて正規確率紙上で食塩摂取量の年次別および地域別の比較を行い報告した.その後,1988年から1990年調査成績7〜9)には度数分布表が公表されなかったが,1991年から1993年調査成績1,10,11)に再び公表された.
本稿では食塩摂取量が減少過程にあった1985年から1987年と増加に転じた1991年から1993年の度数分布表を用いて,わが国の食塩摂取量増加の地域的特徴を検討した.
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