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特集 予防医学からみた腎疾患診療
【CKDの発症・進展と合併症のリスクとされるエビデンス】
血圧 食塩過剰摂取,食塩感受性高血圧と慢性腎臓病
Salt intake, salt-sensitivity, and chronic kidney disease
柴田 茂
1
SHIBATA Shigeru
1
1帝京大学医学部内科学講座腎臓内科
キーワード:
食塩感受性
,
ミネラルコルチコイド受容体
,
カリウム・スイッチ
,
肥満
Keyword:
食塩感受性
,
ミネラルコルチコイド受容体
,
カリウム・スイッチ
,
肥満
pp.827-832
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000166
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はじめに
令和元年(2019年)の国民健康・栄養調査では,日本人の平均食塩摂取量は男性10.9g,女性9.3gであり(図1),長期的には漸減傾向にはあるものの,日本高血圧学会の『高血圧治療ガイドライン』で推奨される値(1日6g)や『日本人の食事摂取基準』1)と比し,依然として高い現状にある。減塩は,World Health Organization(WHO)の掲げるSustainable Developmental Goals(SDGs)の具体的目標の1つにも掲げられているものの,食塩摂取量を推奨量へと減少させることは容易でないことも事実である。
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