特集 いざ実践!透析患者の栄養管理
8.食塩と水分摂取についてどう指導すれば良いですか?
谷田部 香奈子
1
,
吉田 洋輔
1
,
酒井 友紀
2
,
菅野 義彦
1
1東京医科大学腎臓内科
2東京医科大学栄養管理科・管理栄養士
キーワード:
食塩と水分制限
,
血液透析
,
腹膜透析
,
ガイドライ
Keyword:
食塩と水分制限
,
血液透析
,
腹膜透析
,
ガイドライ
pp.1516-1520
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003210
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
透析患者では体液過剰に陥りやすいため水分制限と食塩制限が必要である.水分摂取量の目安は,血液透析の場合「できるだけ少なく」であり,腹膜透析の場合「除水量+尿量」である.尿量が減っていくにつれて,より厳格な水分制限が必要となる.食塩摂取量の目安は血液透析の場合「1日6 g未満」であり,腹膜透析の場合「除水量(L)×7.5 g+尿量1 Lにつき5 g」である.しかし,食塩1日6 g未満という設定が低栄養の原因となっている場合は適宜調整する必要がある.調理法や食べ方などを工夫することで,無理なく継続可能な食塩制限の実現を目指す.
Copyright © 2024, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.