調査報告
パーキンソン病入院患者の在宅復帰に影響する因子の検討
大仲 功一
1
,
北村 純一
2
,
山口 明
1
,
出倉 庸子
1
,
小林 充
3
,
岡内 章
4
1国立精神・神経センター武蔵病院リハビリテーション科
2日本医科大学リハビリテーション科
3京都北病院
4高松平和病院
pp.884-887
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901169
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●はじめに
パーキンソン病は慢性進行性の中枢神経疾患である.近年のL-ドーパをはじめとする治療薬の進歩などによりその余命は伸びてきている1)が,このことは一方では,障害をもちながら生活する期間が延長していることも意味している.特に日常生活に何らかの介助を要する程度までに進行した場合,在宅で療養できるか否かが患者のquality of lifeに少なからず影響することが予想される.したがって患者の在宅療養に関わる諸問題を明らかにしておくことは,適切な医療的・社会的サービスに不可欠である.今回われわれはその一環として,パーキンソン病入院患者の転帰をその身体的側面や社会的側面から調査し,在宅復帰に影響する因子を検討した.
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